鮫が空を泳ぐ時

飛行機にはできなくても、貴方はきっとできる。

今日は感謝祭 ~薮くん29回目の誕生日


今日という日はHey! Say! JUMPのメンバー、薮宏太くんの29回目の誕生日だ。平成最後の薮くんの誕生日だ。そして今日から、薮くんにとって20代最後の年が始まる。



あまりにも色んなことがあった28歳の薮くんを少しずつ振り返っていこう、と思う。全部とまではいいかないものの、どこから振り返るのが良いだろうか、と考えた時、パッと思いついたのは「やっぱり」なのか「なぜか」なのか、同じHey! Say! JUMPのメンバーである岡本圭人くんがNY留学のため一時グループとしての活動を休止するということだった。



この話を薮担である私が触れること、しかも薮くんを中心とする目線で語ることで気に障る人もいるかもしれない。だとしたらここから飛ばして読むのもいいし、読むのをやめて頂くのもありだと思う。ただ、「圭人くんを応援している人」に、薮くんに変化があったこと、28歳の薮くんがあったのは、間違いなく圭人くんのお陰であった節について、ありがとうの気持ちを込めてやはりここに書き留めておきたい。



以下はブログで度々引用している、2018年夏のツアー・"SENSE or LOVE"のパンフレットの薮くんのページのある一節である。

人の気持ちに寄り添うことをより大事にするようになりました。(中略)ただ、めちゃくちゃ疲れて、2倍はぐったりするのがデメリットだけど(笑)。


この文は実はこう続く。

圭人のことも、どんなことも、どんなことを思ってこの決断をしたんだろうって考えたよ。もちろん本人の気持ちが100%分かるわけじゃないけど、思いが分かったからこそ、「行ってらっしゃい。待っているよ!」って送り出せる。



真偽は分からないが、5月から6月にかけて度々薮くんと圭人くんがプライベートで一緒にいるところが目撃されている。また、雑誌では圭人くんから薮くんと長電話をしたことが打ち明けられていた。



今までの薮くんは"アイドルとして"、そして"プロとして"、隙を見せない歌やダンス、発言をしてきた。以下に引用する当ブログの過去記事にもその事について書いてある。一読していただければ、拙い文章にも薮くんのプロ意識を感じられると思う。

結婚詐欺師は転職か天職か~薮くんのアイドル要素 - 鮫が空を泳ぐ時


ただ、去年夏から今年にかけての薮くんは人間味がずっとあったと思う。BANGER NIGHTのメイキング映像。突然のハプニングなどに対応する際はやはり至って冷静だが、ライブ中にお客さんに隠れて水を飲むようなことがなくなった。「犬神家の一族」の撮影終了直後であるナゴヤドーム公演ではフロートの手すりに手をついて下を向く姿も見受けた。相変わらず事後報告ではあるが、体調が悪い時期があったと自分の口から雑誌などで発言するようになった。薮くんからしたら指摘されるのは悔しいかもしれないし、我々はもちろんそんな姿を見て心配する訳だけれど、ここ最近はずっと薮担や他担の何人かと「やっと薮くんにそういう隙も見せてもらえるようになった気がする」「いつか『この日』が来ると思ってた」と少し嬉しさもある。圭人くんがあんな大きな決断をしてくれたから、『この日』に一歩近づいたのだ。




その人間味が最新アルバム『SENSE or LOVE』に収録されたソロ曲「流星の詩」の歌唱や昨年12月24日に放送された「犬神家の一族」にも活きていたように捉えられる。


もしも3回唱えられたなら~薮くん新ソロ曲「流星の詩」聴いてみた - 鮫が空を泳ぐ時


あわてんぼうのサンタクロース ~薮くん「犬神家の一族」出演 - 鮫が空を泳ぐ時



特に犬神家以前の作品でも気になるほどのことでもなかったけれど、セリフをより「読んでいる」というより「喋っている」ように変わってきたと思う。佐武の事件の捜査会議の長いセリフなんかは特に。犬神家は声を張り上げたりするシーンが多いかったから、来るミュージカル「ハル」ではまたさらに人情に溢れるお芝居が見られるかもしれない。


昨年10月に放送されたクラシコの特番でも、ただ知識やそれに基づく考察を述べるだけでなく、シーン毎の自分の熱意や思い出も併せて話してくれるようになった。「俺以外みんなバルサ派」とロナウジーニョ旋風の被害者だと言わんばかりにヒデさんに口を尖らせながら低い声でぶつぶつ言ってるところがワイプに抜かれるなんて薮くんも薮担も想像しなかっただろう。そういうレアル愛の伝え方もあるのだと自他共に気づけた瞬間である。でも熱量を放出するだけが薮くんではない。薮くんはサッカーW杯ロシア大会で注目選手に、まさにレアル・マドリードの選手であるクロアチア代表のルカ・モドリッチ選手を挙げた。そのモドリッチのいるクロアチアはチーム初の決勝進出、選手自身は大会MVPや2018年バロンドールに選ばれた。分析力を疎かにせず、でも人の目指すべき姿を追い求め続ける、そんな薮くんがそこにいたのだ。



28歳の薮くんがしてきたことは必ず今年の薮くんに繋がる。やってきたことを見ている人がここにいる。他にもたくさんいる。だから29歳の薮くんにも、今まで通り自分のやってることに誇りを持って欲しい。大丈夫、昨年11月7日放送のリトルトーキョーライフでクイズ王・伊沢拓司氏に早押しクイズで勝ったのだから。そう言えば勝った時に流れてたBGM、ボクシング映画『ロッキー』のサントラだったな。昨年らじらーにゲスト出演して「今夜 貴女を口説きます」のコーナーでも薮くんが初めて勝った時にも流れたっけ。序盤はともかく、愛する人のために努力し、夢を追いかけ、そんな勇姿で周りを魅了する、ロッキーみたいな薮くんが、エイドリアンのような人達とたくさん愛し合える1年になることを心から願っている。