鮫が空を泳ぐ時

飛行機にはできなくても、貴方はきっとできる。

この星を見ているのは 君と僕と あと何人いるかな ~Hey! Say! JUMPアリーナツアー FILMUSIC! 東京有明公演参戦レポ

Hey! Say! JUMPアリーナツアー"FILMUSIC!"が開催された。2022年9月17日、19日の東京は有明アリーナ公演に行くことが出来たので、諸々を書き残していきたい。尚、中心は相も変わらず薮くんのトピックである。

 

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今回のペンライト。メンカラ+白の計9色に光る。写真はオレンジと黄緑。映写機を模したものだが中にビーズが入っていて振ると音が鳴る為「ガラガラ」などと称されていた

 

アルバムは映画がコンセプト、キャッチフレーズも「聴く映画」というセンスしか感じないもので大変満足度が高かった(いつもだわ)のだけど、今回のアリーナツアーはHey! Say! JUMPと映画の中の世界観に飛び込んた、そんな感じがあった。

 

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有明アリーナの外観を撮った昼間の写真がこれしかない。新しい。綺麗。

 

 

 

セットリスト

 

OP映像

 

 

 


メンバー紹介VTR

 

 

  • MASTERPIECE
  • OH MY BUDDY
  • 群青ランナウェイ
  • 僕はVampire
  • Fate or Destiny
  • Change the world Y2K
  • 業務☆スーパーマン
  • Come On A My House ~ Get Out Of My House ~Come On A My House(リプライズ)

 


MC

 

 

  • ビターチョコレート
  • チョコラタ
  • 君がみた一等星
  • 恋をするんだ

 


VTR

 

 

  • Ride With Me
  • 狼青年
  • BANGER NIGHT
  • OVER
  • 真夜中のシャドーボーイ
  • Sing-along
  • キミアトラクション
  • Chau#
  • 真剣SUNSHINE
  • 瞳のスクリーン
  • ありがとう ~世界のどこにいても~
  • ファンファーレ!
  • 我 I Need You
  • TO THE TOP
  • サンダーソニア

 


AC

①ナイモノネダリ

②JUMPing CAR

③明日へのYELL

 

OP映像

 

Fab!以降OP映像とメンバー紹介の動画が別れているけど、今回もそのパターン。低い弦楽器の音に合わせて会場全体でペンライトを鳴らしていると、軽快な音がどんどん増えていって、ロゴマークのビックリマークがジャニーズのライブ史上初の試み・フルスクリーンに所狭しと張り巡らされる。ペンライトを鳴らすって文字にすると凄いね。

 

ネガティブファイター

Hey! Say! JUMP - ネガティブファイター (Fab! -Live speaks.-) [Official Live Video] - YouTube

↑かわいい

 

OP映像のビートが徐々に早くっていって、あのPOPなメロディーに変わってくRemixが凄く好きだった。初めて聞いた時から何となくこのままネガティブファイター行くな、とはなるんだけど、2回目聴いたらもろ……ってなるし、そこに残念感は無いし。この時はまだ声出しがNGだったので、呪文を一緒に唱えられない分、みんな可愛く楽しく踊ってました。

 

  • 9月17日公演

 

なんか、薮くんが途中で止まって、何事も無かったかのように踊り始めた。SQUIPされてたのかも。

 

春玄鳥

Hey! Say! JUMP - 春玄鳥[Dance Practice♪♡☆⁉]Sample - YouTube

↑MV載せるか迷ったけど、雰囲気はこっちの方が合ってる

 

これ、一緒に踊る感じの曲じゃないなと勝手に思ってたんだけど、会場中みんな踊っててJUMP担すげぇ……となってた。それに気付いてみんなの方を見て踊るJUMPの暖かさは春の陽気の如く。薮くんなんか手を振る振り付けで240°ぐらい振ってた。足もなんかあげてた……。

 

メンバー紹介VTR

 

薮くんの役どころは映画館に来たお客さん。周りをチラチラ見て、ポップコーンのクレーンゲームをやって、こちらにポップコーンのカップをスライドさせる……通じる(?)? あの、文字で伝えきれない程カッコよくて、でもラフな薮くんです。

 

ちなみに、薮くんがスライドさせたポップコーンのカップはグラスになって髙木さんの手元へスライドされます。めっちゃかっこいいやぶたか。通じる(??)?

 

MASTERPIECE

Hey! Say! JUMP - MASTERPIECE [Official Music Video] - YouTube

↑薮くんのことをもっと好きになれる曲

 

VTRの途中からあの映画の始まりのようなイントロが流れて、鳥肌が立つ。楽しい時間はここからもう1回始まるんだ、そう思わせてくれるようなタイミングでのこの曲。振り付けも凄く綺麗で、お茶目で、勇敢で、緩急があって、好きだった。

 

ラスサビからは薮くんがセンター。それがまた胸にくる。上手のメンバーが左手、下手のメンバーが右手を横から差し出す振り付けが凄く好きなんだけど、これ、センターの人は両方両手でやるんだよね。薮くんのこの振り付けを見られたのは、人生においての富だと思う。

 

言わずもがな、フェイクも伸びやかで綺麗だった。どこへでも行けそうなぐらい伸びていて、どんな映画の見どころにも匹敵するぐらい綺麗で。

 

OH MY BUDDY

 

セトリ入りした事実だけで感動すら覚えた曲。しかも演出がなかなかに凝ってまして……。クルクル回るタイプの事務椅子にメンバーが座ってる。その背もたれにHey! Say! JUMPのロゴとして迎え入れられた「!」なマークがくっ付いてて、弾性を持って不規則に揺れていた。

 

薮くんがその椅子に座ればその会場は瞬く間に薮くんの国。……でもあるけど、ダンス自体はちょこっとコミカル。低音にポーンと明るい声、RAP調な部分もある歌詞、加えてこのダンスと演出だからなんか怖いんですよね。照明もおどろおどろしい感じだし。

 

エレガントでコミカルでホラー。それがこの曲の魅力。そして新しい薮くんの得意分野とも言えそうだった。

 

そういえば、FILMUSIC!のアルバム解禁前に出現してた映画館、ホラー映画のポスターはキミアトラクションの薮くんがメイン。イベントで公開された特別ドラマでも、薮くんのパートの時は「OH MY BUDDY」が流れてたり、ホラーな演出が多かった。……もしかして、ソロPVがあったら薮くん、この曲だったんじゃ……?

 

Fate or Destiny

Hey! Say! JUMP - Fate or Destiny [Official Music Video] - YouTube

↑海の青さと広さがこんなに切ないなんてJUMPと会わなかったら知らなかった

 

ジャニーズ史上初、セットを組まずにフルスクリーンでステージが展開される今回のツアー。その演出が最大限に活かされてたのがこの曲だったように思う。フルスクリーン、本当に薮担にしか伝わらないけど、BE MORE CHILL並にフルスクリーンだった(?)。アメリカのブロードウェイやその近くを思わせるかのような風景が映し出されていたはずのスクリーンが、一変。栄華を極めた豪邸のようにも見えるけど、どこか朽ちた印象もある御屋敷を映し出す。

 

大階段の延長に下からせり上がってくる階段のセットがある。踊り場までがスクリーンでそこから下が実写。そこにぎゅぎゅ、っと、でも儚げに佇むJUMPの皆様。水色の照明が歌詞に込められた「枯らすほどの声」を飲み込むように照らしてて。本当に、ただただ、全てが綺麗だった。目を引くように聴こえてくる、「歪んだ世界で」のソロパート。薮くんが歌うことで、赦される世界がある気がする、そんなふうに思える歌い方だった。

 

Change the world Y2K

 

いや豹変し過ぎ。なんでFate~とこれが続くんだ。多分会場でえ?って言っちゃった気がする。でもその「え?」がHey! Say! JUMPらしさで、好きなんだ。

 

この曲で昇降するリフト、これでもかってぐらい高くまで上げててドーム公演?となった。有明アリーナ、4階席まであるほどの高さなのだけど、普通に2階の上の方の席でも目が合いそうなぐらいまでの高さ。その高さで手すりを一切持たず飛び跳ねる薮宏太、どの絶叫系アトラクションより恐ろしかった。

 

業務☆スーパーマン

Hey! Say! JUMP - 業務☆スーパーマン [Official Music Video] - YouTube

↑ヤブ役の林田芯くんが素敵な人生を送れますように

 

この、何かが畳み掛けてくるような選曲とその流れが好きだった。外周が本来ある場所であろう所にあるリフトごと移動してちょっと停止した後にバクステへ。あの動画のダンスやるみんな可愛かった。エプロンしてるのも可愛かった。多分光くんのメンカラで黄色なんだろうけど、紺色の衣装とのコントラストのせいか黄色の印象が強すぎてすごい園児みを感じてしまった。アラサー集団に抱く感情じゃない。危ない。

 

「デカすぎる敵に囲まれても」の振り、やぶたかでずっと怯えながら後ずさりするのも可愛かった。アラサーに抱く感情じゃない。流石に陳謝。

 

カモナ~ Get Out Of My House ~カモナ

Hey! Say! JUMP - Come On A My House [Official Music Video] - YouTube

↑カモナが無料で見られる世界線

 

畳み掛けた先に我らがカモナが現れました。もうここまで来ると素晴らしいしか出てこない。本気で。そんなこと考えてるうちにエプロン外してバクステからメンステに移動してます。

 

最初、カモナの途中まではうんうん、お決まりの……ライブの……という感じだったのに、伊野尾さんが「知念さん、お家に行っても良いですか~!?」と煽った瞬間、世界が一瞬で変わり果てる。知念さんが放った一言は、「Get out of my house」、出ていけを意味するものだったのだ。

 

Hey! Say! JUMPでも可愛いを象徴、内外からの愛を一身に受けて育ったはずの「知念ちゃん」から放たれた一言に、お兄ちゃん達ことメンバーはそれぞれに衝撃を受ける。そのまま知念さんはソロでゴリゴリのダンスを踊る……。

 

  • 9月17日公演

 

薮くん、ひたすらちねーん!ちねーーん!!!と呼ぶ。侑李とは呼んでなかった。

 

  • 9月19日夜公演

 

伊野尾くんが毎回「おいどうしたんだよ知念!」って言ってるんだけど、その後、薮くんに向かって「お前も突っ立ってねぇーで何とか言えよ!」ってこの時開発した(?)キレ芸してた。ちなみに薮くんはひたすらにちねーん!ちねーーん!!!と叫んでた。突っ立ってないのだ。あの伊野尾くん、まじで怖かった(やぶいのありがとう)。

 

その後、ワンコーラス知念さんを囲んで踊った後、気が済んだのか優しい知念さんになりましたとさ。めでたしめでたし。

 

MC

 

  • 9月17日公演

 

当時放送されていた「六本木クラス」の話。きっかけはインスタのアンケート機能で決定されたあの伝説の伊野尾くんの金メッシュ。出演者の平手友梨奈さんがやってるのとそっくりの髪型なんだよね。それを受けて裕翔くんがI can fly the sky……って歌ったらいのありちねだけがほっ!!って反応してた。山田さんはそれ見て爆笑。髙木さんは何が起きてるか分からない人の反応だった。薮くんは……多分平手さんのくだりからちょっと違う世界の人になってた。

 

  • 9月19日夜公演

 

「Get out ~」の話。これを書いてる今もだけどアリツア当時も忙しいメンバーがちらほら。そのため、リハに参加出来るメンバーが少ない日もあったのだとか……。故にいるメンバーで色々決定した部分も多く、その1つが知念さんのアクセントダンスらしい。裕翔くんかな、「それ踏まえてもう1回見たい」って言い出したの。映画にドラマにとぶっ続けだったもんね、きっとリハもあんま参加出来なかったんだろうな。知念くん、すぐ叶えてくれました。

 

ところがその後、メンバーに複数名あの強烈なイントロが頭から離れず、思わず口ずさんでしまうという症状が続出。堪えきれなくなったJUMPさんはなんと自分たちが歌う形でもう1度「Get Out~」をやることに。悪ふざけの極みという感じで会場も笑いを堪えきれ……ってペンラみんなピンクにしてるぅ!?なんなら照明もさっきと全く同じ!?なんだこの、会場全体でふざけてる感じは……!?となった。本当に最高の現場。ただ、曲の煽りも再現されるので伊野尾くんのキレ芸がまた薮くんに飛んでた。オモロ怖すぎた。

 

着替えで山田さん、知念さん、髙木さんが先に捌けます。残ったメンバーで裕翔くんの映画「#マンホール」の宣伝が為される。「予告見たよ!」と言ってくれる薮くん……番組の為にサッカーめちゃくちゃ見なきゃなのに……?なんならこの当時、BE MORE CHILL終わってすぐなのに……?どこにそんな時間あるの……?

 

ビターチョコレート

Hey! Say! JUMP - ビターチョコレート [Official Music Video] - YouTube

↑業スーとかMASTERPIECEにも出てくるこの伊野尾くんの役で何かもっと壮大なストーリー創れそう

 

衣装が可愛い。可愛すぎる。何?この色使い。ミントカラーとパステルピンクが交ざるようで混ざらない感じ。あーん可愛い。極めつけは、もうこの曲を歌うために作りました!って感じのブラウンがあしらわれてるところ。めちゃくちゃ可愛い。

 

1人1人のシルエットは少しずつ違くて。薮くんのはギャザーゆったりめだけどたっぷりめ、丈もいつものロング。なのにラインがスッキリしているから、ボリューミーな印象は良い意味でない。アイドルな薮くんの魅力により気づくことの出来る、素敵な衣装だった。これの次に衣装そのままで「チョコラタ」歌ってくれたのも嬉しかったー!ショコラメドレー~!!

 

君がみた一等星

Hey! Say! JUMP - 君がみた一等星 [Official Music Video] - YouTube

日本アカデミー賞新人賞の至極の名演技……

 

星の演出が見たこと無い感じだったので印象的。ワイヤーで電飾を「結んでた」。しかもクリスマスツリーとかに使われる黒いのじゃなくて、白いワイヤーで結んでたから、星図表の星座みたいで凄く綺麗だった。それを時に指さしたり、見上げたりしながら、でもメンバー同士お互いに背を向け、ファンの方を向いて花道で歌ってくれるJUMPの皆さん。シンプルだと思う人もいるかもしれないけど、自分はこれだけで充分煌めいて見えた。

 

恋をするんだ

Hey! Say! JUMP - 恋をするんだ [Official Music Video with sound effects] - YouTube

↑めちゃくちゃ好きな世界観のMV

 

星の次は花。自然の美しさを表現出来る人に尊敬の念を抱くこの頃、モニターに散りばめられた沢山の花や降ってくる紙吹雪の美しさにより酔いしれる。多分、JUMPの皆もそういう歳の重ね方をしてるんだよなぁ。本当に綺麗だった。

 

あと、映画をコンセプトにしているこのツアーでこの曲が選ばれていることも良かった、って。「映画のようなシナリオにはならなくても 最後のセリフ 君が頷いてくれるなら」「ラストシーンは全米が泣かなくても ふたりだけのラブストーリー」だなんて歌詞がある歌。なんか上手く言えないけど、鳥肌が立った。なんか上手く言えないけど……こうやって歌われたら、本当にJUMPと観ている人達の歌になりそうで……上手く言えないけど……。

 

Ride With Me

Hey! Say! JUMP - Ride With Me [Official Music Video] - YouTube

↑これも見られるの?無料で?もう何回見たら広告料釣り合うか分からないよ??

 

フィルムに15年の軌跡を散りばめたような映像が流れた後、こちらの曲に。もうね、当時シャカリキな感じに踊ってたと覚えてるんだけど、違った。めちゃくちゃ流れるように、でも違う熱さを持ってて。ただ、この神曲はダンスメドレーの序章に過ぎなかったのだ……。

 

てかさ、前半に「群青ランナウェイ」あってのこれだもんね。信じられない。んでこの後に「狼青年」、バンガナイでしょ?ヤバすぎる。

 

OVER

 

ここの!!セトリの!!曲順の!!コントラストが!!良すぎる!!ここからダンスメドレーが15周年メドレーへと変わって行くんだよな。振り返るとより良さに気づける……。あと、はっきりダンス曲3つ踊ってから髙木さんが少し溜めて「疲れてんだよ、over……」ってイケボで言うのも本当に良かった。そりゃそうだ!ってなっちゃう感じが15年の経過に思える。

 

Chau#

Hey! Say! JUMP - Chau♯[Official Music Video] - YouTube

↑きらきらでふわふわで大好き

 

というわけでHey! Say! JUMP15周年メドレー。Chau#、踊るの久々じゃない?めっちゃ嬉しかったな。なんかやぶゆとが位置毎回間違ってて曲中に慌てて入れ替わる!っていう君の名はみたいなコントしてたんだけどあれコントなのかな?コントだよね?毎回やってたもんね?可愛かったもんね……?

 

ありせか

Hey! Say! JUMP -「ありがとう」〜世界のどこにいても〜 [Official Live Video] (Hey! Say! JUMP SUMMARY 2011 in DOME) - YouTube

↑これ、実は出されたタイミング神だったんじゃないか説をツイートしそびれたので次のブログで書きます

 

引き続き15周年メドレー、ありせかまでは曲尺短めでガチガチのメドレーという印象。ここまではメンステで披露。

 

19日夜公演は伊野尾さんが「おーいみんなー!有岡大貴が好きな四字熟語教えてくれるってよー!?」って煽った後に"Thanks"って言ってて思わず笑ってしまった。なんで伊野尾さん以外のメンバーはそんな真面目に踊れるの……。と思ったけど、そもそもこの曲を笑わずに本気でカッコよく踊るのもおかしいのではと今更ながら気がついた。

 

この後「ファンファーレ!」はバクステで披露、我Iはトロッコで移動。久々のTTTで爆上がりした後にいよいよ本編最後の曲へ……。

 

サンダーソニア

Hey! Say! JUMP - サンダーソニア [15th Anniversary Film] - YouTube

↑この曲はどうコンテンツ化されても泣ける

 

CD音源とは違い、バラード調のアレンジで始まった本編ラストの曲。この部分と、この部分が終わったあとに通常のイントロが流れた時、2段階に鳥肌がたった。ゆったりとした曲で締める印象が多いHey! Say! JUMPが、最後まで挑戦するという意志を見た。

 

一列にメンバーが並んでるんだけど、良い意味で「何でこんなにも違うかなぁ」って程、佇まいが違う。上手端が薮くんで、必死に歌ってる感のポーズなんだけど声は綺麗、なんだけど、もうその隣の髙木さんはバックスクリーンの夕焼けが似合う、少し寂しい立ち方をしていた。僕の大好きなHey! Say! JUMPだった。主観。

 

これを書いている今、Hey! Say! JUMPは8人である。光くんが帰ってきてくれた。ただ、今回のツアーは一貫して7人で行われた。でも、「僕達は8人でHey! Say! JUMPです」と言う為に歌っているかのような曲と演出だった。フルスクリーンの縁どりが全てサンダーソニア色、そう、黄色に光っていた。生きてきた中で1番綺麗な黄色は某有名な絵画の、あのなんとも言えない霞んだ黄色だと思っていた。それに匹敵する程綺麗な、でも全く違った彩やかさを放つ黄色だった。

 

彩やかと言えば、曲後半でぶち上げられる花火もそうだ。フルスクリーンの中でとはいえ、何発打ってたんだろう。Hey! Say! JUMPがデビュー時からずっとずっと掲げてきた夢である、「でっかい花火、打ち上げようぜ!」を具現化してくれたフルスクリーン花火。まるで本物を見たかのように綺麗だった。

 

JUMPing CAR

Hey! Say! JUMP - JUMPing CAR [Official Live Video] (Hey! Say! JUMP LIVE TOUR 2015 JUMPing CARnival) - YouTube

↑この演出が強い印象ではあるけど今回は……?

 

交通手段が無くて困ってるアピールをする薮くん。それを助ける裕翔くん。久々の披露となった当曲はそんな始まり方。生で知念さんの「真夏のsweetest honey」の下ハモ歌う薮くん聴いちゃった見ちゃった……!!しかもスタトロ行く途中に歌う日もあれば搭乗に間に合った日もあった。そう!この曲の途中でスタトロ乗るのです。

 

  • 9月19日夜公演

 

薮くん、スタトロ乗る途中の階段で転んでしまってた。その後ろから来た髙木さんと一緒に詰まってしまうというハプニング。何も無かったと分かるまではヒヤヒヤしたけど、今振り返ると最年長2人がわらわらしてしまってるのちょっと……可愛いと思ってしまう……。

 

有明アリーナは両サイドにそれぞれ4つずつスタトロがあって、逆サイドに行く時は一旦降りる仕組みになってた。客席の後ろにある通路を通るんだけど、薮くんはそこ通る度に高速カニ歩きステップしてた。童心を忘れない薮くんに、大切なものを失いかけていた感覚に気づく。そんなことを思っている間に、銀テが発射されて公演は終了するのでした。

 

所感

 

それこそ1つの映画作品を見たかのような充実感がアルバムにはあって。でも、今回のツアーはボリュームが凄いから、どっちかというと映画祭のような感じ。周りは15周年をお祝いするムードが強かったけど、こうして振り返るとアルバム曲による構成の色が強かった気がする。何故そこまでアルバムに、映画に拘ったのか。

 

ドームでは15周年お祝いムード一色!としたかったのもあっただろうけど、やはり「エンタメへの従事」ということが強いんじゃないだろうか。映画も、ライブも、アイドルも、エンタメと呼ぶのに相応しいコンテンツである。ただ、日本ではこの数年間、エンタメはかなり風当たりが強かった。

 

無事に完走出来た今回のツアーで、改めて「エンタメの存在意義」を証明することが、今回のHey! Say! JUMPの使命だったんじゃないだろうか。行う側にとっては命、行く側にとっては心であるエンタメが風化しそうになるのを、我々は目の当たりにした。その中で出来たこと、出来ることを、Hey! Say! JUMPは答えとして提出してくれた。我々が受け取ったものこそが、Hey! Say! JUMPなりの「エンタメの存在意義」だと信じている。