鮫が空を泳ぐ時

飛行機にはできなくても、貴方はきっとできる。

何していますか 気分はどう ~薮くん28回目の誕生日に寄せて


本日1月31日は薮宏太くんの記念すべき28歳の誕生日である。ブログを開設してから迎える初めての自担の誕生日なのでこれをいいことにここ最近薮くんについて思うことを思うがままに書いてみることにする。


少し遡ること昨年12月30日のHey! Say! JUMP I/Oth Anniversary Tour in DOME 東京公演のMCでうちわについての話がなされた。

薮「全員(が写ってるの意味)のうちわ持ってる人いるよね。俺が来ると『薮くん、薮くん!…』みたいな感じで振ってくれてて。で、山田が来ると『山田くん!山田くん!…』って振ってて。

"君は随分恋多き女だね?""いつになったら僕は君の一番になれるんだい?"とか(考えるらしい)…。


このくだりを聞いて不思議な気分になった。薮くんの我を通すところやポジティブすぎるところを見てきたので「薮くんも人間なんだな」「誰かの一番でいたいんだな」とほっこりもしたし、一方で切なくもなり、色んな感情が自分の中で混在した。


思えば2015年春の野球大会で薮くんにそう思わせられる節があった。レフトを守っていたけれどその方向にボールは飛ばないまま攻防が反対になったり、イチロー選手のルーティンの真似をやるも空振り三振でいい所を見せられなかったり、かなり後輩のPrince・岩橋玄樹くんと交代されたりとこのときの薮くんは奮わなかった。交代後の薮くんはベンチで大股を広げて口を尖らせ不貞腐れていた。すぐ前にはJ-Whiteの監督として臨む少年隊・東山紀之大先輩がいるにも関わらず、二階席から見ても分かるほど、だ。


東山さんが振り返ったら薮くんのアイドル人生は絶たれると本気で覚悟した。そんな私を差し置いて薮くんは自己顕示欲に塗れたオーラを放っていた。打てなかったのは薮くんでしょう、と私が口を尖らせたくなった。野球を経験したことが無くても「振りすぎだよ」「そりゃストライク取られちゃうよ」「大体なんで利き手の左手で打たないの」と思ってしまっていたあたりもう尖っていたやもしれない。認められたかったのかなぁ。不覚にも可愛いなぁ、と今では思ってしまう部分もある。



グループ結成10周年企画として去年MyojoでHey! Say! JUMP1万字インタビューも敢行された。ここで薮くんは次のように発言している。

もともとの性格もあるし、(中略)誰かの唯一無二でありたいって想いがあって。

"薮がいなきゃだめだ"って思わせたい人なの(笑)。

俺以外の誰もできないことを探していきたいし、やっていきたいよね。


"もともとの性格"を知っていながらどうしてもっと気づいてあげられなかったのだろう、と少し悔しく思う。薮くんは常に誰かの一番でいなきゃ気が済まない。グループの最年長だからとすこし客観視する薮くんも本当の薮くんだけどきっとそれだけじゃなかった。自他共に"末っ子気質"とは言うけれどそれが如実に現れていたとき、まさにこういうとき、もっと薮くんに言えることがあることに気がついた。ありふれた言葉でしかなくて申し訳ないけれど、それでも薮くんにもっと「好き」って言いたくなった。【求】「好き」以上にこの気持ちを伝えられる言葉!



昨年12月20日に発売されたHey! Say! JUMP 21th SG『White Love』初回限定盤2の特典DVDに収録されている個人面接でももっと薮くん言ってもいいのにな、と思った箇所がある。「Hey! Say! JUMPのメンバーからどう思われていると思うか?」と本当の面接にもある自分を客観視できるかどうかが問われる質問をされたときの薮くんは本当に謙虚だった。

なんかよく、いろんなこと喋るというか、マニアックなこと喋るというか。余談というか。余談が多い…言われますね。


さらに「Hey! Say! JUMPではどんなポジションにあると思うか」という質問では、

基本的にはMCとかももう回させてもらったりして。あとはもう「いただきハイジャンプ」でもMCみたいな立ち位置をさせてもらったりして。(中略)だからもっと色んな番組を見てもっとちゃんと勉強したりして自分のグループの役割を全うできたらいいなって。

と真剣な表情で言う。


頼りにされてる実感は疾うに得ているだろうにまるで自分が厄介人かのような言い方をしたり、実績を並べて相手に投げて「自分はこう」と、でもあまりはっきりしない答え方をする。普段弱気なところを見せない分、こういうところで強気にもならずに冷静に自分を客観視しちゃう薮くんを愛おしく思う。謙虚な薮くんも好きだけどJUMPを引っ張る自担は皆の誇りだから「最年長なので…!」な薮くんでいい。と思う。末っ子気質なのにしっかり者を担いきるのは誰もができることじゃないし、それを10年続けてきた薮くんをもっと受け止めてあげたい。


最近すっかりご無沙汰なScawaii!内連載の『オトナJUMP』2016年10月ではこんな一面を覗かせる。

ちょうど昨日も、お風呂上がりに音楽を聞きながらパソコンのプレイリストを見ていたら、何でオレはひとりでこんな都会に生きてるんだろう…って、わけのわからない気持ちになっちゃって。ちょっとこれはダメだと思って散歩しに行ったの。で、ミスチルの「終わりなき旅」を聴いてたときかな、歩きながらウル目になってしまって。これは泣く前に早く帰らなきゃって、踵を返した(笑)。


私もミスチルファンの端くれなのでどんなときにこの歌が聞きたくなるかなんとなくわかる。曲自体は前向きだけれども聞いていた心境はチカラウタで紹介していたBUMP OF CHICKENの『才悩人応援歌』のときと同じなのではないだろうか。こんな歌詞が『終わりなき旅』にはある。

誰と話しても 誰かと過ごしても 寂しさは募るけど
どこかに自分を必要としてる人がいる


27歳までの薮くんがどれだけ寂しかったかは分からない。けれど27歳までの薮くんは間違いなく自分を必要としてくれる人に会いたがっていた。常に「いつ君の一番になれるんだい?」と私たちに問いかけてた。


そんなことに気がついてすぐは「そっか……薮くんって汚れだったりネガティブなところを見せられないアイドルである前に、結婚詐欺師である前に、人間なんだ………」と大掛かりそうに見えるマジックが実は単純なタネでしかなかった!みたいな喪失感を感じてしまった反面、え、じゃあ薮くんってめっちゃかわいい人じゃん!!とすぐに気づいて立ち直ってしまった。アイドルに求められることを薮くんは全力で守る。守るのに必死で、ついに零れることもちょこっとずつ増えてきた。「どんな薮くんも好き!」ってこういうときに使うんですね。


誰かの一番になるために必死な薮くんを見ていたいから私からは「薮くんが一番」とは言わない!とか言ってみたいし実際にそう思う。でも「薮くんが一番」って言って不貞腐れたりするところからひょいと立ち直っちゃうところも見たい。どっちにしたって私にとって薮くんは今までもこれからもきっと「必要な人」で「大好きな人」で、今日薮くんが28歳になるという事実は大切で大事で愛おしくっておめでたい。27歳までの薮くんを全力で応援してきたつもりだし、28歳の薮くんを応援できるのがすごくすごく楽しみで仕方ない。私が薮くんを好きでいることに変わりはない。なのに、「一番って言わなきゃいけないの…?他にも大切なものもあってどれも大事で、薮くんが大好きなHey! Say! JUMPも大好きなのにそれでも満足してくれないの…?」となにか駆り立てられるものがある。


自分を含め(と言っても自分で言うのも難だが)薮担さんの愛の深さは計り知れない。なのに薮くんは今までも、これからも、今日だって頬を膨らましてるかもしれないし、足を広げちゃってるかもしれないし、必死かもしれないし、謙虚かもしれないし、センチな気分に浸ってるかもしれない。お互いに「何がダメなんだ!」と言い合う状態なのに、いつも振り回すのは薮くんの方。おかしい!でも楽しい!


どんな理由であれ楽しい気持ちにさせてくれる薮くんはつい、無条件に好きになってしまう。


私を、ヲタクを振り回す薮くん、お誕生日おめでとう!薮くんにとって今日が楽しい日でありますように!!これからの1年がたくさんの人に愛される日々でありますように!!!