鮫が空を泳ぐ時

飛行機にはできなくても、貴方はきっとできる。

ハルが来てぼくら ~薮くん主演ミュージカル「ハル」制作決定

冗談抜きで薮担が「早く薮くんにミュージカルを!」と言わない日は無かった。必ず一日のどこかで薮担の誰かがボソッと呟いていた。私も心のどこかでずっとそう思っていたからか、今回のお知らせを聞いて喜べた。



2018年12年14日、そんな薮担の念願叶って薮宏太単独主演ミュージカル「ハル」の制作が決定された。薮くんにとっては「SHE LOVES ME」以来10年振りのミュージカルだという。薮くんが演じるのは病を乗り越えるも、閉鎖的な環境で育ったからか周囲に溶け込めない高校生・石坂ハル。ある少女に勧められてボクシングと出会い、ハルが自身の人生を自分で切り拓いていく、というストーリー。



関西テレビ放送開局60周年記念ミュージカル「ハル」 | イベント | 関西テレビ放送 カンテレ




こちらの公式サイトに寄せられている薮くんのコメントでハルについて、「自分と似ている部分もあるかもしれない」と書かれている。「理屈っぽく現実を見る」ところを挙げているけれど、女の子と話してるうちにボクシングに興味を持っちゃう、なんて部分もちょっと好奇心旺盛でどこか人の興味を惹こうとしたがりな薮くんっぽい。自分に近い存在をどう演じるのかもかなり挑戦どころのように思える。



そして「ハル」は日本のミュージカル作品では珍しい完全オリジナル作品。成功した際のさらなる可能性を無限に秘めている。その分、薮くんのプレッシャーも相当なものだろう。会場のキャパシティも薮くんが単独で出演してきた舞台の中ではトップクラスである。



そんな勝手な心配を余所に、薮くんはもう先を見据えている。

ボイストレーニングもスタートしているのですが、普段の歌とはのどの使い方や表現の仕方も違うので、終わったあとでHey! Say! JUMPの活動にも活かせるのではないかと思っています。


ほかのJUMPのメンバーが個人で仕事をし、グループでの活動に還元していく姿を見てきた薮くんが、今度は還元する側の人間になる。たくさんの人が期待を寄せる中、初めて挑むことが多く混在する環境の中で薮くんは自分と向き合い、グループのことまで考えている。人のことまで考えられる心の器の広さはその場の長に必要不可欠、今回主演を務める薮くんはもうそれを心得ている。



制作のお知らせが来たということは、企画がボツになってしまわないほどボクシングシーンとボイストレーニングが上手くいっているのだろう。中学、高校の体育ですぐ骨折していた薮くんが、タッキーと北山くんと皇居周辺をランニングした後に肉離れしてしまっていた薮くんが、仕事とは言えボクシングという求められる物が多いスポーツによる第一の関門をくぐり抜けたのは並のことではないと思う。



ミュージカル「ハル」が決まったと言うだけで薮くんのことを想ったり、薮くんの魅力、変化について考えられる。もし目の前で演技を見られたら、もっとたくさんのことを考えるだろう。そして、今もこうしているあいだに準備をし、演じる側である薮くんは、観る人以上に充実した経験をもう得ているだろうし、これからも得ていくのだろう。



奇しくも情報解禁のこの日、ふたご座流星群の見頃がピークを迎えた。薮くんにミュージカルをやって欲しいという願いごとが叶った今、「ハル」が無事千穐楽を迎えられることを祈りたい。